「さっき オレが言ったこと、冗談じゃねぇぞ」 グラスから垂れていく水滴に指で触れながら、篤人がまた言葉を続けた。 「お前に聞けなかったけど、大地って…誰にも心の中を見せないヤツなのかな?…ってずっと思ってたんだ」 「…………」 「お前が笑っていても、本当に楽しんでるのかすら オレにはわからなかった。一緒にいるのに、それって…寂しくね?」 いつもノー天気なお前が そんなことを考えてたなんて、今日の今まで 全然 気がつかなかった。