唇にじゃなく…思ってもみない場所だった。 「お前 ここに シワが寄りすぎ!」 ダイちゃんが指で突いたのは、唇が触れた“眉と眉の間”だった。 「力が入りすぎて跡が残ってるじゃんか?お前 さっきから顔に跡をつけてばっかりだな」 あたしの眉間を見て、ダイちゃんがお得意の意地悪そうな笑みを見せる。 「どうして 唇にキスしないの?」 「…うーん。ヒナが せっかくいいって言ってくれたけど…まだ いいや」 「意味がわかんない」 「…うん。俺もわかんねぇや」