はぁ…
大きくため息をつく私。
行きたかった公立高校受験に失敗。
行きたくない私立の高校。家から徒歩15分ほどで着くのでそこにした。

正門に着いたがそこに広がる景色は最悪だった。学校の中では生徒の叫び声や赤いスプレーで"喧嘩上等"や"夜露死苦"など、怖い字がたくさんかかれていた。

私はびくびくしながら歩いていると


ガッシャーン


え?
キョロキョロする私。
「危ない!」
上を向くと椅子がこっちに降ってくる。
なぜか体が動かなかった。もう死ぬんだ、こんな高校で死にたくなかった。

あれ?痛くない?生きてる?
「いってー。なにてめーぼーっとしてんだよ」
そこにいたのは金髪の髪にピアスが沢山付いていて眉間にしわがよっていた。
「あっありがとうございます」
と言って立ち去ろうとした。
「おい。待てよ、俺は 荒井凌駕。お前は?」
「濱田苺花です」
「苺花。気を付けろよ」
いっいきなり呼び捨て!?
「ありがとうございます」
腰を90度に曲げてお礼を言い立ち去った。

荒井凌駕…
荒井凌駕…
荒井凌駕…
何て最悪な奴。

あ、1-Dだ。
クラスで地味にして静かにしてよう。

1-Dは四階にある。
はぁ。疲れた。朝から色々あったからなんか疲れた。

ドアを開けた瞬間煙草の匂いに包まれていた。見渡すと赤い髪の毛や金髪。ピアスはジャラジャラ。

「おっ!女の子じゃん!名前は?」
赤毛の人が話しかけてきた。
「はっ濱田苺花でっです。」
「いっちかちゃ~ん♡俺は"隼"でいいからねん♪」
「はっはい。」
「苺花ちゃんはやったこととかあるの?」
ほっほぇ?!?!?!ニコニコしてる…
もちろんやったことなんてないしキスしたことさえもない。
「なっないです…」
「まじ?まじ?まじ?」
「はい」
「まじ?まじ?まじ?」
何回聞くんだよ。
「ないっていってんでしょ!」



あれ?静かになった?
ああああああああああああああああああああああああ

やっちまった。

走って教室を出て行った。


静かにするって決めたの最悪だ。