双龍の名を背負った女

乱暴にドアを開けた音にふり返れば、


案の定華乃が立っていた。


「乱暴に開けないでよ」


「ごめんごめん~

 綾乃が遅くって~!!」


…考え事してただけなのに。


まだ数分しかたってないでしょ。



―――まぁ、下着を見られようが見られまいが


減るもんじゃないから別にかまわないのだけれど。


「早く着替えてよ~?」


そう言って華乃は出て行った。


…相変わらずマイペースなのね。