双龍の名を背負った女

何時でも飛んで参りますので、


本気なのか冗談なのか分からないような顔で、


相野さんは帰って行った。


「ねぇ、綾乃ー!!

 入ってみよぉよ―!!!!」


さっそくドアをガチャッと開けてる華乃。


最初から私の意見を聞く気はなかったらしい。


「わぁぁぁ!!」


華乃は今日何度か目の歓声をあげた。


けど、それも納得。


だって、入ってすぐの正面はガラス張りになっていて


敷地に内にある建物はもちろん、


遠くにある海まで見渡せる。