ちんっ、となんともレトロな音がして、


ついたのは7階。


私たちの部屋がある階だ。


「うわぁぁぁ」


またもや歓喜の声を上げた華乃。


廊下には真っ赤な絨毯が敷き詰めてあって、


パッと見ただけでも、


お金かかってるんだろうなってのがわかる。


無駄だけど。


…てかさ、なんでドアが一つしかないの。




「真正面のドアがお二人のお部屋でございます。」