双龍の名を背負った女

「たっだいまぁ~」


帰ってきたときには、もうHRは始まっていた。


あんなに堂々と教室に入れる華乃を尊敬するわ。


「たくっ、お前等は…

 入学式にも出ずに…」


小言を言う日向。


入学式でなかったのは、私たちに責任ないでしょ、


そう思ったけど、言わない。


「日向クン、うるさいんだけど~

 ぶつぶつ独り言言ってきもいしぃ~、

 変な人みたぁ~い」


…だってほら、華乃が切って捨ててくれるから。


「おまっ、それはひでぇよ…」


本当に泣きそうになってる日向。