「ん~…」


まだ部屋のなかは薄暗い。


手探りで枕元に置いてあるはずの携帯を探し当て、


ディスプレイを見てみると、【5時42分】の文字。


最悪…早く起きすぎた…


いつもはもうちょっと寝てるのに…


もう一度目をつぶるが眠れそうな気配はない。


仕方ない、起きるか…


起き上がってドアのほうへ向かうと…


バンッ―私が開ける前にドアが開いた。


内開きのドアは、当然私に直撃するわけで……



「いったぁああ!!」


いや、まじで今のは痛かったぞ…