「顔見せ会~??」


「特別寮生同士の食事会のことでございます」


相野さんの言葉に華乃はわかりやすく顔を顰めた。


特別寮生ということは“牙狼”も来るということだから。


「…拒否することも可能ではございますよ」


華乃の様子に気づいた相野さんが説明を付け加えた。


「いいえ、結構です。」


きっぱりと、言い放つ。


…私はこのくらいじゃ揺らがない。


まがりなりにも、一度は“あっち”にいた人間だから。


このくらいで隙なんか見せたりしない。