まだ何かを言いたそうにしていた華乃にそう言うと、


しぶしぶながらも頷いてくれた。


ピーンポーンっ


ノック音じゃないってことは、廊下に誰かいるってことでしょ、


牙狼じゃないでしょうね、。


華乃と一緒に私の部屋を出て、テレビフォンで映っている顔を見てみると、


相野さんだった。


「あ～、相野さんかぁ～どうしたのぉ～!?」


華乃はわかりやすいくらいにほっとした様子でたたたっとドアのほうへ走って行った。


…走る距離ないと思うんだけれど。


「失礼いたします。

　お迎えにまいりました。」


「どこの～??」



「顔見せ会でございますよ。」