コンコン…


いつもしないようなノックをする華乃におもわず笑みがこぼれる。


反省してるのかしら、。


「…入っていいわよ、」


そう声をかけると、


やっぱり控え目に入ってきた私服の華乃。


「綾乃、ごめ「んはなしよ」」


華乃の言葉を遮って、言葉を被せる。


「あのね、華乃。

 ここに“牙狼”がいるって知った時点で私は情報を引き出してたの。

 だから当然彼等が牙狼だってことも知ってたし、

 確かに驚いたけれど、パニック状態になんかなっていないでしょう。」


「でも「私がいいって言ってるんだからいいのよ」」