双龍の名を背負った女

―空気が張り詰めたのがわかった。


今までとは比べ物にならないほどの声音で言ったから。


きっと彼等は“あいつ”と一緒。


世間では“はみ出し者”として扱われていても、


たくさんの人の過去を一緒に背負って、


たくさんの人を救って、


たくさんの人に慕われる人たちだから、


それは痛いほどわかるから、殺すことだけはしたくない。


自分が一番分かってる。


我を失った私が、どれだけひどく見境なく暴れまわるのかを。


とめるのは、龍にぃと京にぃの2人がかりか、


葵たち阿修羅の中でも歴代最強と呼ばれる人たち。


それか華乃ぐらいにしか無理だから、


きっと、その人たちのいないところで暴れれば、私は簡単に人を殺してしまう。