双龍の名を背負った女

阿修羅だった葵たちにあこがれて、


牙狼の次期総長たちが入学してくることは、


きっとわかりきっていた。


華乃にも、事情を知る龍にぃ達にも。




―――心を鈍くして、そっちの世界の情報を頭に入れようとしていなかった私以外は。




華乃は結局ここに私と一緒に入学することに決めた。


知り合いのいない高校に行かせるより、


龍にぃや京にぃ、葵たちのいるところに行かせたほうがいいと思ったんだろう。


それに“暴走族”である龍にぃ達を見てパニックになることも減っていたから。


牙狼に会う確率なんて高くない。


遭遇してもやり過ごせばいい。


華乃たちはそう望んでいた。