双龍の名を背負った女

なぁんてね、っていっていつものようにへらりと笑った華乃。


でもさ、最後の一言、目笑ってなかったからね。


殺気ばんばん出てたしね。


本気ではなかったみたいだけれど。


言葉の前半と後半での温度の差に私も呆気に取られたのだけれど。



「…聞きたいことがある」



…うわ、マイペースな仏頂面ね。


この流れでそれが言えるの…


華乃の殺気にもびびらなかったみたいだし、


結構殺れたりするのかしらね…


「聞きたいことぉ～??」