双龍の名を背負った女

「…華乃、私帰ってもいいかしら」


「えぇっ、帰っちゃ「駄目だ」」


…なんで華乃の言葉に、仏頂面が被せてきてんの、


今、“華乃”って呼びかけ入れたでしょうが…っ


馬鹿なの、日本語も理解できないわけ??


「あわわっ…綾乃??キレちゃ駄目だよぉ~!?」


「……大丈夫よ」


…危なかったけれど。


ていうか、華乃が喋りかけてこなかったら完全にキレていたわね。


「…どうして帰ってはいけないの、」


無視をして歩きだしたい衝動をこれえ、


どうにか質問にする。


…私って意外に気短いのかもしれないわね。