双龍の名を背負った女

「…そうですか。


 じゃ、今日から同じ寮に住む者同士自己紹介でもしましょうか!!」


不自然に明るくなった神城夏樹。


ま、納得はしてくれてないだろうけど、


この場は凌げたかしらね。


「待って~、ココア買ってくる~!!」


そう言ってここに常備されてる数台の自動販売機に駆け寄って行く華乃。


…温泉でもないのにココアなのね…。


それにしてもなんでこんなに設備いいのかしら。


今居るところだって、プールサイドだし。


椅子はまぁわかるとしてさ、


なんで売店とかまであるんだろうね。


明らかに無駄なのに…。