顔を洗い、自分の部屋に戻り
真新しい制服に
身を包み軽くメイクをして
髪の毛を巻く。
セミロングでハニーブラウンな
あたしの髪は一誠さんや愛ちゃんが
綺麗って言ってくれたから
あたしも気に入ってる。
一誠さんというのは、
今、あたしが住んでいる家の
主人でもあり日本の極道のトップ
の月森組の10代目組長さんでもある。
現在は49歳で普段は優しそうな雰囲気で
いる。けど、組長さんになると途端に雰囲気ががらりと変わる。
虎が獲物を捕まえるような、そんな目つき。その時の一誠さんは、なんだか苦手。
愛ちゃんは一誠さんの奥さんで、あたしのお母さん的な存在。身長が小さく、小柄で組長の妻、姐さん!って感じではなく洋風なお人形さんみたい。
長い金色の髪の毛で、クルクルとしている。ぱっちり二重の目で白い肌。
とても、23歳の息子がいてもうすぐ40歳には見えない。
髪を巻き終え、部屋の全身鏡で
全てをチェック。
ハニーブラウンの髪を巻き、
軽くメイクしてある顔に
ピンクのカッターシャツに
赤いチェックのリボン、
紺色のブレザーと
リボンと同じチェックのスカート
ワンポイントのついた紺色の靴下。
スカートはきちんと膝上15cm。
耳には、奏多くんとお揃いの
赤いピアス。
全部完ぺきっ!
準備完了したあたしは、下に降りた。
