車の通りも多い商店街を時希は歩く
彼女好みの服を売ってる店を探しているらしい

「ロリータ服なんてこの辺に売ってるのかな…しかし…あのこ…お嬢様だったなんて」

時希は月夜から渡されたカードを眺め呟いた
渡されたのはゴールドカード
神無月と英語で掘ってある

神無月財閥の社章も入っている。

神無月財閥とは


空港会社、医療法人、家電、建設、貿易等その他わんさか色々なものを手がけている超一流企業だ

その社章入りのカードを持っているということは。彼女は社長令嬢か何かだろう
この商店街をまとめているのも神無月財閥だ

「そんな社長令嬢をゴミまみれにしてしまうなんて…」

いや。時希は悪くないのだが…

「というか、あの子はどうして塀の上なんかにいたんだろ…あたっ?!」

下を向いて考えこんで歩いてた時希は誰かにぶつかってしまったようだ

「す、すすすいません…僕、ぼーっとしてて」

「いえ、こちらこそ失礼を致しました…。怪我などはありませんか?」

「は、はい。ありがとうございま……………………」

紳士的な対応の相手を見て時希は固まってしまった。
ぶつかった相手は…





ど変態だった