家に着いて小声でただいまと呟く。
返答なんてあるはずもないけど
家に着くとキャラ作らなくていいと
自分に認識させるための
ただいまなのかもしれない。
自分の部屋に直行して
リングとブレスレットを外す。
で、速攻部屋着に着替える。
そのままベッドにダイブ。
あ、化粧落とさなきゃ。面倒臭ぇ。
毎日ばっちり化粧して
キラキラしてる街で
キラキラしてるってゆわれる
仕事してるけど
どれだけ外見を変えても
自分から見える景色は
何一つ変わらない。
キラキラしてると思われてる
夜の仕事なんて
大人の汚い部分を見慣れるだけの
面白くない単純作業。
馬鹿なこと考えてたって
あたしの生活は何ひとつ変わらない。
さ、化粧落として早く寝よう。
明日も起きたら仕事だ。
あ、このタイミングであやとくんに
営業めーる入れとこう。
[あやとくんっ。まだ起きてる?
今日はほんとありがとねっ
ゆいは明日も仕事だからもう寝るね?
じゃあまた明日!]
そう、これが夜嬢兼高校生のあたしと
そのときホストだったあやとくんとの出逢い。
