その夜、太一に呼び出された。



「亜美…ごめんな…」



何がごめんなの!?

女と遊んでばっかでごめん?

それとも私とはもう付き合えないのごめん?



「亜美なら…、俺なんかよりずっといいやつがもらってくれるよ」



いや…

そんな言葉聞きたくない。

そんな言葉がほしいんじゃない…


「それもそうね、太一みたいな遊び人、私じゃもったいないもの…」




心とは裏腹に、言葉が勝手に口から流れ出す。




だめ…

こんなこと言いたいんじゃないの…