次の日、亜美は、真っ赤に腫れてウサギみたいになった目を、会社で人前にさらす羽目になった。 太一はそんな亜美を見て、一瞬辛そうな顔をしたが、無視した。 亜美はそれに気づき、また激しい悲しみが亜美を襲う。 亜美はトイレの中で必死に嗚咽を堪えた。 たぶんトイレに来た人は、幽霊か何かがトイレに憑いていると勘違いしたことだろう。