席につく
花蓮の目には不安の色が滲んでいた
「落ち着いて聞いて欲しい」
「はい…」
話すしかなかった
本当の両親のこと
これからのこと
双子のこと
斗真と幼馴染であったこと
事故にあったこと
三歳までいっしょにいたこと
病院の判断で狂わされたこと
戸籍のこと
そして…親の会社を継がなきゃならないこと
全て話した…
泣いていた
当たり前だった
「大丈夫です。すべて話してくれてありがとうございます。私は大丈夫です。ちゃんと私がこれからするべきことをやり抜きます」
俺たちは花蓮の力強さに度肝を抜かれた
それと同時にこれからはちゃんと支えていかなきゃならないということもわかっていた
これからは、双子と幼馴染で仲良くやって欲しい
