花蓮の家に向かっている

花蓮と俺はもともとつながりはなかった

高校生になったって聞いたから知り合いのヤクザに花蓮に近づいてほしいと頼んだ

高額バイト
そう誘い出した

間違ってるやり方だとは思う

でも、花蓮に近づくにはこれしかなかった

黙っているつもりでいたけどそうもいかない

斗真となおとの勇気を無駄にしたくない

そんなことを考えたらあっという間に花蓮の家に着いた

ピーんポーン

合鍵で中に入った

「こんばんは…」

花蓮の目が泳いでる
当たり前だ。今、ここにいる人はみんな花蓮の本当の両親に繋がっている
花蓮は知らないが

「社長…」

ものすごくか細い声だった


かっこ良くなったな
ほんとに。なおとと斗真

花蓮も出会ったときより全然可愛くなってる

「大きくなったな。二人とも」

「花蓮もです。俺の双子の妹…花蓮も」


双子…

花蓮は知らないんだよな

これから全てを知ることになる

ご飯を運んできた

これからどんな事になるのか

誰も予想はできない。

花蓮にかかってる
すべて