あーだっる。

今日から高校…か

自己紹介するよ
俺は寺島なおと。春から共学に入る
中学の時は冴えない学校生活だった。
男子校もつまらなかったから受験してここの学校に入った。
両親は他界した。だから一人暮らし。
おじいちゃんの仕送りでなんとかやってける。
俺には、ここに入った目的がある
双子の妹…寺島花蓮を探してる

両親が残した莫大な資産と会社の経営を二人でするのが両親が残した遺言書に書かれてたことだ
だから、花蓮をさがしてその事実を伝え二人で継がなきゃならない

それは、置いといて…

キーンコーンカーンコーン…

げっ!もう予鈴じゃねーか。やばい

ドタドタドタ…

バタンっ!!!!

だれか転んだ?www

ドンっ!!!!!

「いった!てめぇっ!なにすんだこのくそあま!」
俺の胸元に頭激突なんですけど…

「あっはははははww」

何笑ってんだ。こいつ
本物のくそあまか?

「てめぇ、何笑ってんだ?」

こいつ、今始めて俺の顔みた
一瞬だけど俺の顔みて固まってたよな

俺も…まさかとは思ったけど。

「お前、名前は?」

「寺島花蓮です。あなたは?」

あなたは?じゃねーよ。くそあま

「…寺島…なおと」

嘘だろ。まさか
本当にここにいるとは思わなかった

花蓮は知らない…
俺もまだ、教えちゃいけない
花蓮と俺の関係

まだ言えない

「失礼しました!!!!!」

そーだ、俺たち遅刻寸前だったんじゃ…

こいつ、教室と反対方向に走ってるけど。大丈夫か?w

「ほっとこ。さて、教室…はーっと
ここだここ。1年2組」

教室に入ったとたんに女子たちの黄色い声援。それを聞いてないかのようにして自分の席につく

その時…

ガラガラっ!

「遅れてすいませんでしたっ!」

やっぱ、遅刻してきた。それに、こいつ…俺の隣の席か。

神様仏様お父様…うまく行きそうだぜ。遺言書どうりにしてやるよ

「お前ら、入学式いくぞー」

そんな声を無視して爆睡してた

そんな時…

耳元で聞こえた。他界した母親の声

「クソガキ、起きて!入学式行くよ」

その声に一瞬で目が覚めた
それと同時に確信した

こいつは…俺の双子の妹だってことを