翡翠の悪魔の裏事情

「おっと」

 ベリルは惜しみつつも他の気配を感じてその場から素早く立ち去る。

[ま、待て──ぐふっ]

 男たちは悶絶して追う処ではなかった。

[おいっ、どうしたんだ!?]

 駆けつけた男たちは、地面につっぷしている仲間たちを抱き起こし安否を確認する。

[あ、悪魔。悪魔が──]

[いたのか!?]

 悪魔が逃げていった方向を震えた手で示す。

[よしっ、行くぞ!]

 一人は仲間を解くために残り、回復した者から追いかけていく。