次の日、ベリルは武器屋から盗み出した品物を並べて思案する。
「まだ足りんな。他の部品は別の店か」
つぶやきながら、ついでにかすめて来た店にあったパンを崩して目の前の枝に乗せた。
爽やかな日差しに誘われるように小鳥がそれをついばみに来る。
綺麗な赤と青の羽で飾られた小鳥たちは、恐れる事もなくベリルの腕や肩にちょこんと乗った。
小さく動く様子に目を細める。
動物たちの中には、なぜだかこうして彼をまったく恐れないものも少なくはない。
もちろん、殺気の一つでも放てば小鳥たちは一斉に逃げていくだろう。
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