翡翠の悪魔の裏事情

[なんだ今のは!?]

[悪魔の魔法か!?]

 男たちは聞いた事も無い音と、壁に散った火花に目を丸くした。

 一体、何をしたのか解らずに立ちすくみ、フードを目深に被った悪魔を凝視する。

「お?」

 効果有りかなと若干の喜びを浮かべたものの、周囲の様子にそれは苦笑いに変わる。

 威嚇のつもりが予想以上の結果になったらしい。

 思ったよりも怖がらせてしまったため割とまずい展開だ。

 森に逃げ込みたい気分になるが潜んでいる場所を特定される訳にはいかない。

 なんとか彼らをまいて森に向かわなければ。