それらのチェックを終えると、肩に装着されているホルスターから拳銃(ハンドガン)を取り出し手入れを始めた。

 武器を収めるためのケースをホルスターと呼ぶのだが、肩に装着するタイプはショルダーホルスターと呼ばれている。

 肩に装備しているのはリボルバー銃というハンドガンで、真ん中にレンコンのような形状をしたものがある。

 その造りから弾薬を詰める数は少ないものの、弾詰まり(ジャミング)がほとんど無いので彼は

「もしものための武器」として一丁を携行している。

 手入れを終えると次に、腰の後ろにある二つのバックサイドホルスターからハンドガンを二丁取り出した。

 こちらはオートマティックと呼ばれるハンドガンで、すっきりした外見をしている。

 彼はその他、細身のナイフや投げ用ナイフ(スローイングナイフ)、デリンジャーと呼ばれている小型のハンドガンを忍ばせてある。