翡翠の悪魔の裏事情

 傭兵だけでなく、レンジャーとしての能力も高いベリルには森は安らぎの場でもある。

 森に続く道程は誰かと出会う危険があるが、道を外れて行けば見つかる事はないだろう。

 森の前で立ち止まる。

「ふむ」

 見慣れた森の姿に安堵した。

 別世界の森といえども、大差ないように感じられる。

 生態系までは解らないが、熊程度なら睨みを利かせれば追い返せる。

 しかしふと思う。

 魔法が一般的に使われている世界という事は、魔物と呼ばれるものは存在するのだろうか?