翡翠の悪魔の裏事情

人の気配を探りながらゆっくり歩みを進める。

 どうやら街の端に来たようだ、殺風景な風景がベリルの視界に映っている。

 徐々に閑散としていくような安全な世界ではないのだろうか、そこには外と中との明確な境界線があるように思えた。

 ひとまず身を隠せる場所がないだろうかと思案する。

 気が高ぶっている時に何をどうやっても無駄だろう、彼らが少し落ち着くまでベリルは姿を見せない事を選んだ。

 街から少し出た処で、遠目に森らしきものが暗闇の中に見える。

 ベリルは森であろう方向に足を向けた。