翡翠の悪魔の裏事情


「はぁ」

 ベリルは追ってくる気配がない事を確認し、荒い息を整え物陰に身を隠す。

 すぐに意識は戻ったものの、毒の痛みはまだ残っていた。

「どうしたもんかね」

 ますます怖がらせてしまった事に、これからどうすればいいのか頭を抱える。

 
 まず言葉だ、そこから始めなければ先へは進めない。

 この状況でどうやって言葉を覚えればよいのやら。

 むしろ捕まって色々と調べられれば無実だと解ってもらえるだろうか。

 死なない事をいい事に変な拷問などされる危険性もある。

 一端、街から離れるべきか。

 隠れる場所があればよいが。