「さむいの?」 「まあ、まぁ……さむいっていうか、なんていうか、その、ね?くしゃみがでるくらい!!」 「それ寒いじゃん」 「ま、まぁ、うん。気にしないで!!!!」 「気にする。ほら」 ふわっと宮地くんが自分のマフラーを私に巻いてくれた。 「え、そんな、いいよ!宮地くんが寒くなっちゃう!!!!」 「俺はいいの。前野がもし風邪ひいたら俺嫌だし。」 宮地くんのくせに。 「う、うん……じゃあお言葉に甘えて……」