殺し続ける

少女の姿は血まみれで、警官が俺を睨みつけた。
「まさか…あの子を?」
「窓を開けてもらっても良いですか?もう…今さら逃げたりしません。ただ、謝りたい」

俺は警官に訴えた。
しばらく考えた後に、警官は半分程窓を開けてくれた。
「…止めなくて良いか」
「止めないでください」

俺は外に向かって…
少女に向かって叫んだ。

「ごめん…ごめん!!」
「お兄ちゃん!お兄ちゃんは助けようとしてくれたんでしょ!?サヤの仕返ししてくれたんでしょ!?」
俺は警官に窓を閉めて欲しいと頼んだ。
そんな綺麗な事じゃない。そんな綺麗な言葉で俺を表してはいけない。
「…どういうことだ?」
「俺は…あいつの父親を殺してしまったんだ。とても残忍なやり方で、少女の目の前で…。また…
いつもの妄想だと思ってたんだ…」
俺は頭を抱えた。