殺し続ける

俺は自分でも無様だと思うくらいに震えている。警官は何を言っているんだといいたげな顔をした。
｢自分が何をしたか、
わかっていないのか？｣
｢そうじゃない…俺は、
いつから妄想では無くなっていたんですか｣
｢…は？｣
警官は、もう俺の話を、聞き入れようとしてはくれなかった。

精神を病んでいる

そう判断されたようだ。
｢ところで…その血は？
親御さんのではないね？｣
警官が、するどい口調で言う。
俺は黙って頷いた。
｢…後で話をきく。｣
俺にずっしりと冷たい手錠が、かけられた。
布で手元は隠されるが、手錠がかかっていると、明らかに分かるんだから隠す意味が分からない。俺は、ぼんやりと思った
パトカーから外を、見つめていた。
少女の家の前を通り過ぎる。
少女は、どうしているだろうか。
まだ、呆然と見つめ続けているのだろうか…

｢…待って！おまわりさん！！｣
少女が走って出てきた。