ご飯も食べ終わり、準備をして3人で家を出た。
私はふと思った
「そういえば、同じクラスだなんて、すごい偶然だね!」
そういうと、爽斗くんは引いた感じの目でみられ、涼斗くんには、笑顔でこういわれた。
「何をいってるの?美桜。俺達のお父さんとお母さんが理事長にそうしてもらったんだよ!」
「えっ!?そうなの?!」
「うん。だから席も3人並んでるんだよ。」
ということは・・・
「ひぃちゃんと同じクラスなのも・・・・・?」
「うん、仕組んだ。」
そーだったのかぁ!
ついてる!なんて浮かれてた自分がバカみたい・・・
まぁ、バカなんだけど。
「でも、よく理事長許してくれたね。」
そうだよ。なんでだろ?
「ちっ、そんなこともわかんねーのかよ」
今まで黙っていた爽斗くんが、いきなり口を開いた。
・・・っていうか今、舌打ち聞こえたんですけど・・・
「蓮木財閥と菅谷財閥だぞ?日本の2トップの企業に言われたら、断れねーだろ。」
あぁ、そっか。私の家、すごいんだった。
うっかりしてたよ。
「どーせ今、私の家すごいんだったーとか思ってんだろ。」
「えっ!?すごい!なんでわかったの?!」
「ちっ、全部顔に出てんだよ。」
えっ!?うそ!
っていうかまた舌打ちしたぁ〜!
「ふふっ、美桜、百面相・・・面白い☆」
いやいや、涼斗・・・別に私は笑わそうとしているんじゃないんですけど!?
「おい、変な顔すんなよ。」
「はぁ!?変な顔とはなによ!」
「本当のことだろ。」
「第一、変な顔ってどんな顔なのよ・・・」
私がつぶやくようにそう言うと、爽斗くんと涼斗は同時に・・・
「「そんな顔。」」
と言った・・・
