リビングに入って、お菓子を食べていると、お母さんが大荷物を持って入ってきた。
しかも・・・
「お母さん!それ、私の荷物じゃん!」
「そうよ〜♪ じゃあ、これからお楽しみの重大発表いくわよ〜♪」
はっ?いきなり?
まぁ、いいや。なんなんだろ〜
楽しみなような、不安なような・・・
「イェーイ!パチパチパチ・・・」
なんで、涼斗くんは手を叩いているの?
こっちは複雑な気持ちだってのに・・・
「じゃあ、言うわよ!」
そうだそうだ。忘れてた。
はぁ〜なんだか緊張するなぁ〜
「じゃじゃん!美桜には、ここにいる爽斗くん、涼斗くんと婚約してもらいます!」
・・・・・・・・はぁぁぁぁぁぁぁ!?
「冗談でしょ!?」
「本当だよっ!」
いやいや、涼斗くん、いいのか?
「嫌だよ!爽斗くんたちも嫌でしょ?」
「俺は別に・・・」
「俺も嫌じゃないよっ☆」
なんでぇ!?
しかも・・・
「2人とは、結婚できないよ!?」
するとしても、どっちか1人でしょう!
いや、しないけど!
「だーかーら、美桜には、高校卒業までに、どっちかを選んでもらいます!」
えっ選ぶ!?
「そのために、3人で一緒に暮らしてもらうわ♪」
・・・Why??
なんて言った?
「なに、その顔。聞こえなかった?
だから、あなたがどっちか選ぶまで、3人で一緒に暮らしてね!」
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
「うるさいわね・・・」
お母さんはやれやれ、とでも言うような顔でいった。
「じゃあ、今から出発よ。」
いっ、いきなり!?
まだ頭の整理ができてないんですけどぉ〜!
