劇は盛大の拍手と共に幕を閉じた…



そしてもうすぐ…

私たちのアルナイルの出番!!


ステージ裏で皆でエンジンを組…


カツが『さっ!!今日の為に今まで頑張ってきたんだ!!やりきろーぜ♪』
そして

皆で『よっしゃー』
ってステージにあがり…


きゃー
きゃー
すごい人気だな…
やっぱりこの人たちはすごい…

なんて思っていたら…

ドラムのバチが二回なった…


そしてベースにギタードラムにボード
私は目を閉じて彼らの音に耳をすませた…

そして音にのって唄い出した…



今までのなかで一番気持ちよく歌えた…

目を開けて…ステージの下の生徒たちを見ると皆うっとりしていた…


きっと歌にじゃない…

トキとカツに

それからタクとヤスに

頑張ってきたことの集大成に相応しい舞台だったと心から言えた…

後ろのカツ、トキ、タク、ヤスの方に振り返り微笑んだ私に
皆微笑み返してくれた…

そんななかトキがピース付きで微笑んでくれて…

トキにピースが不釣り合いで…でも、すごく嬉しかった

私はその瞬間本当に緊張がほぐれた…ありがとうトキって声に出さずにトキに言った…

トキに伝わったのか…
トキは、右広角を揚げて笑い…照れ臭そうに頭をくしゃくしゃってした

なん!?照れてる!?かわいい…

なんて心でおもって私たちは横一列にならんで

カツにトキ、私にヤスにタクの順でてを繋ぎ上に揚げてそして頭を下げて舞台からおりた…


このとき繋いだトキの手は
あのお祭りの日に指先だけで繋いだよりもしっかり私と繋がった彼のて…

トキの手の大きさを改めて知ったんだ…


大きな手、細長い指…

とてもきれいで大きくて暖かい彼の手を離したくないと思ってしまうほど私は彼に恋をしてる…