8月14日
このまちの一大イベント

*花火大会*

俺たちは夕方5時に

カツの家に集まった



『六時になるけぇ、そろそろ行くかぁ』
カツのその言葉で俺たちは、今海沿いの道を歩いている

俺はジュンの浴衣姿に惚れ惚れしてしまった


5月に初めてみたときは
ショーとボブだった髪は少し長くなっていたから、

可愛くアップスタイルになっていて
普段より色っぽくて…

俺の心をドキドキさせた

そんなジュンに
『ジュンキレイやわ…惚れるやん(笑)しかし暑い…』
タクがオチャラケて言った

『ありがとっ』
って笑って流すジュン

『確かにギャップもぇー(笑)』
ヤスゲラゲラ笑ながら

『ヤスが言うと嫌みっぽいわぁ~』
って冗談ぽくにらんで言うジュン


『いや…マジで色っぽいけどな』
って俺が乗っかるように言った


ジュンは少し顔を赤めて

『トキ…あ、ありがと』
って

えっ!?なに?
何か今恥ずかしそうじゃね!?

えっ!?

そんな俺まで照れてしまったのはいうまでもない

『てか、お腹すかね!?
まずは屋台いこうや』
って話をうまいこと交わしたのは
カツだった

空気が替わった