春霞 別れの季節が
ふわり 宙を踊る ころ

貴方と 別れた
夏が来る前の季節
だった

あんなに 愛していたと
いうのに

桜の花びらのように
散りゆく 恋

わたしの心にも
あなたは いなかった…

ピンク色の桜のように
心までは ずっと

とどめては
いられなかった


二人は 出遇う前から
決まっていたの

付き合って

過ぎ行く 春のように
いつかは 去ること…




桜の花は 乱れ落ち
わたしの想いも

乱れ 散り

踏んで 踏まれては
傷ついてく……


想い出の中の春

道の色のように
黒く 馴染んで いく

遥か 彼方の 春空