「いや、変な誤解されへん?」

そうやん、名前呼び捨てして変な誤解されても困る。

「変な気ぃ使うなよ。平気だよ。」

優は少し笑う。

「そっか、それはよかった。」

ほっと胸をなでおろす。

「そっか~、イケメン小林優には彼女がおるんやぁ。」

「なんだよ、ソレ」

「いや、クラスの女の子がな、騒いでたから。」

「そんなのどーでもいいし。」

「そ?モテモテで彼女は大変やなぁ。」

「うるさいよ、結衣。」

照れてる?ははっオモシロっ

「優の彼女っ会えるんや~、楽しみっ」





東京の地下鉄はワカラン。

だから大学のそばのマンション借りたのに・・・・・


優と仁の後ろをずっと付いていく。


着いたのはお洒落なキッチンバー


さすがやな、東京人。チェーンの居酒屋じゃないんや。


「おっ優!仁!こっち!」

これまたキラキラした集団。


みんなお洒落やなぁ。


さりげなく一人の女の子を呼ぶ優。

かわいっってか清純派やん!

髪染めたり、巻いたり、クラスの女子はみんなそんなんやから、優の彼女もてっきりそんな子やと思ってたのに。

かわいらしい。

「これ、ひな。」

と、その女の子の頭をポンポンする優。


「すごい!かわいいやんっ優の彼女っ」

思わず、大きな声。

するとひなちゃんは真っ赤になる。

え~っまたまた可愛いし!

「お前声出けーよ」

「はは、ごめんごめん、あ、私高木結衣っ、結衣って呼んで!ひなちゃん!」

手を出す。

「はい、握手っ」

「よ、よろしく・・・」


赤いひなは照れ笑いし、私の手をとる。


めっちゃかわいいやんっ