「イケメン二人って俺は?」
自分を指さし、言う隼人。
隼人はイケメンじゃないし・・・
「あんたは例外、あ、圏外?」
「ひどっ、俺結構モテんだよ!」
「みんな、目ぇ悪いんやろ。」
ガーンって効果音なりそうな顔。
マジでうけるしっ
しくしく泣いたフリする隼人。
「結衣、いじめすぎ」
くすくす笑いながら小林君が言う。
「はは、ゴメンゴメン、調子に乗りすぎた。最近、しゃべってないから溜まっててん。」
「さすが、関西人だねー、マシンガントーク。」
感心したように仁がいう。
「あ、そだ、優、今晩開いてる?メシ行こうってタカからメール着た。」
「あぁ」
イケメン二人の会話。
絵になるねぇ。
眺めてると
「結衣も行く?」
思いがけず小林君からのお誘い。
「へっ?」
「いいねぇ、結衣も行こうよ!みんなに紹介したいし。」
仁も賛同する。
「女の子も何人かいるから大丈夫だよ。それとも、何か予定ある?」
可愛い顔で聞いてくる仁。
いや・・・・予定はないけど、いきなり知らん人の輪に入るのは・・・・
「大丈夫!知らないヤツらいっぱい居るし。」
コイツは心が読めるんか?
「じゃ、じゃあ・・・・・」
なんか断れる雰囲気もなく、承諾してしまった。
ある意味コンパみたいなもんやん?
授業が終わり、小林君と教室を出る。
「あ、俺、優でいいよ。」
立ち止まって私を見下ろす。
てか背高っ
あ、私が小さいんか・・・
「優?」
「そ。」
「ほんじゃ、一つ質問いい?」
「何?」
「優には彼女いんの?」
「・・・・・いるけど?」
「今日来る?」
「・・・・・来るけどなんで?」

