甘い体

1人の男の子が仁に質問する。

「いや~、俺、不特定多数。」

「マジでっ?!」

「なんてうらやましぃっ」

軟派やなぁ・・・仁・・・・

まぁ、そんな雰囲気ではあるけど・・


「俺なんてまだまだだよ。俺らのさ、あのデカイやついるじゃん?金髪で坊主のやつ、」

え・・・ノリ・・・?

「あ!あの怖そうなやつ?」

「そうそう、あいつの方がすごいよ~。3又4又なんてザラだし、気に入った子は拉致ってでも手に入れるタイプ。」

え・・・・・・・?

「まぁ、見た目もだけど、まさにジャイアンって感じで」

「え?でもソレって超モテるってことじゃん?」

「あぁ、あいつモテるよ~、なんでだろね?ケンカ強いから?」

「やっぱ、強い男がモテるのかぁ~」


それからの話は耳に入らなかった。


やっぱり・・・・


不安に思ってたことが確信に変わった。





好きって言わないのは、私は不特定多数の1人だから?


月曜と木曜って決まってるのは、ほかの曜日にほかの女の子がいるから?







私はたくさんの中の一人・・・・・







それでもいい?


ノリに会えるなら。



もし、それが嫌ならもう会えないって事になるの・・・?



私はノリの唯一にはなれない?