甘い体

ガチャっ


勢いよくドアを開けた


「よっ!」


そこに立っていたのは、ずっと会いたかったノリだった・・・・・



何も答えれず呆然と立ち尽くす。



「メシ食った?」


「・・・・・・・・まだ・・・・」


「だよな。まだ5時だし。」


「う、ん・・・・」


「オムライス好き?」


「え・・・・・・・?」


「俺、オムライス作るの超得意なの!ほらっ」


ノリの手には買い物袋。


「食わしてやるから、上がっていい?」


「う、ん・・・・」



なんで・・・・?


なんでそんな普通なん・・・・?


なんでまた会いに来てくれたん・・・?


そんなことされたら自惚れるやん・・・


ノリがキッチンでオムライスを作る準備を始める。


私は、立ち尽くしてノリを見つめる。



「結衣~、米ある?米。」

何も答えれない私。

ダメだ、思考回路停止中。


「結衣?」


黙ったままの私に気づいたノリが私の傍に寄る。


「どした?」


泣きそう。


なんで?嬉しくて?


そうやん、ずっと会いたかってんもん。


傍に寄ったノリにギュッと抱きつく。


「うわっ、結衣っ?!」


焦ったノリの声。


「あっ、会いたかったぁっ」


ノリの胸に顔を埋めたまま、思っている言葉を素直に言った。