甘い体



「おはよ~!結衣ちゃんっ!」

教室に入ると絢乃ちゃんが走ってくる。


相変わらずかわいいなぁ。


絢乃ちゃんは、長野出身


髪がくりくりで目もくりくりで、雪国の子やから肌も真っ白。

ほっぺたがチーク塗ってるみたいに赤い。


男子としゃべるだけで真っ赤になるピュアっ子。


「どうしたの?体調悪い?」

「ん~、ちょっと飲みすぎた・・・絢乃ちゃんこそ大丈夫?」

「うん、大丈夫!ちょっと寝不足続いちゃって・・・」

頭をポリポリかく。



「おい、コラサボり魔」

パンっと頭に何かが当たる。


優や。

ほんま、今、私がこんなに悩んでるのは全部優のせいや!


「うるさいっ、優が帰るとき何にもゆってくれへんから!・・・・」


あかん・・続きは言えん・・・


「言ったじゃん、帰るよ~って。」

「ゆってないっ!あんなとこに1人で置いてかれてっどうせ一ちゅうねん!」

「ごめん、ごめん、で、帰りは結局どうしたの?」


「・・・・・送ってもらった。」

「誰に?」

「ノリ」

「・・・・・・・・・・マジで?」


びっくりした優の顔。

え?今びっくりするとこ?



「あ、あの~・・・・」


優と討論を繰り返しているところに絢乃ちゃんが手を上げる

周りを見渡すとみんなの注目を浴びていた。


「お二人はお友達?」

「あ、うん。昨日、私1人やったから、優とおってん。」

「そうなんだ。」

「あ、優、この子、絢乃ちゃん。って知ってるか・・・」

「あぁ、ども。」

優は絢乃ちゃんに目線を合わせる。

すると、真っ赤になる絢乃ちゃん。

「は、はじめまして・・・」

どもってるし・・・

クスクス笑う優。



「で、あ、授業始まる。」

何か優が言いかけたところで授業が始まる。


急いで席に着いた。


はぁ、なんか疲れた・・・・・