甘い体

ノリを家に上げる。


「へぇ、なんか以外。」


ソファーに座り部屋を見回すノリ


キッチンでお茶を用意しながら


「どーゆー意味っ?」

口を尖がらす。


「いや、結衣のキャラだったら、ピンクとか黄色とかの部屋かなぁって思ってて。」


私の部屋は基本、オフ白、ベージュ、茶色。


深い木目の家具が好きで、落ち着くから。


「はい。この紅茶めっちゃおいしいねん。」


紅茶を出し、ローテーブルを挟んで向かいに座る。


「あぁ、サンキュ」




それから、いっぱい話した。


私がなんで東京に来たのかとか。


神戸はこんなとこ、とか。


東京のここは面白いとか。




ノリと話してると楽しい。


ずっと前から知ってるみたい。


ドキドキもするけど、落ち着く。



見た目ちょっとコワイけど、笑うとかわいいし。








いっぱい話せて楽しかった。


なのに、私は知らない間に寝てしまっていた。