氷の会長





「はい」

「ありがとう」





紅茶を出して詩或の座るソファーの隣に座った





「モデルしてたんだな」

「叶瑠か」

「全部知りたい。詩或が好きだから」

「…………別に。ただモデルしてただけ」

「本当にそれだけか?」






ほら、黙った

詩或は分かりやすい





「詩或」

「中学生の頃アメリカに2年間留学してた」

「ん…………」

「それだけ」





それだけなハズない

だって詩或の手が冷たい