「詩或…………俺寝てないんすよ」
「…………」
「無言の圧力やめて」
「朝食出来たよ」
「…………はいはい。起きます」
「おやじ!!きょーはサッカーしよう!!」
「はいはい」
愛する奥さんの手料理を食べながら
幼稚園であったことを嬉しそうに話す愛しい息子
そういえば高校生の時に見た家族の夢は
正夢だったのかもしれないな
だって
「おやじ!!はやく!!」
「世或、転ぶぞ」
世或の右手を詩或が
左手を俺が繋いでいた
この光景を俺は見たんだ
「詩或、もう1人子供欲しい」
「そ」
「冷たくないっすか」
「…………次は女の子」
「お、いーね」
詩或も世或を愛してる
「詩或愛してる」
「うるせぇ」
「おやじ!!おれは?」
「愛してるよ~バカ息子」
「おれがバカならおやじもバカだ」
これからもこの幸せが続きますように
end