番外編1



~俺とプレゼントと~







怪我もすっかり完治しモデルの仕事も再開した




家に帰宅すれば昼まで寝ている母親がいる








「母さん、仕事は?」

「行くよ」

「もう2時」

「わー遅刻だ」





こんな親でも家に帰宅して誰かにおかえりと言ってもらえるのは嬉しい







「父さんとはもう連絡取ってないの?」

「うん。あの人再婚するの」

「え…………」

「私もね、いい人と出会えるように頑張る」





父さんとは俺も連絡取っていなかったがまさか再婚するとは





「架也」

「何?」

「私あの子嫌い」

「あーうん、ソウダネ」

「昨日もまた怒られたの!!」





母さんのあの人とは詩或のこと



大体母さんの我が儘にブチギレる詩或

ほら、詩或って怒ると怖いじゃん?




それは彼氏の親だろうが関係ない






「何で昼からだらだらしてんの」

「夜からお仕事だもん!!あなたに関係ない」

「関係ない?誰がこの散らかしたゴミを片付けてると思ってんだ」

「知らないもん!!あなたが勝手に掃除してるだけじゃん!!私が悪いみたいな言い方やめてよ」





陰険な嫁姑バトルはやめてよって確かに言った

だけど






「もぉ!!あなた嫌い!!」

「奇遇ね。私も同じ意見よ」






こんなにも堂々喧嘩されても




彼氏としては

息子としては



仲良くしていただきたい




本当に将来結婚したらと考えると先が思いやられる