氷の会長




「俺に家族はいないよ」

「架也」

「俺の家族は詩或や叶瑠さん達」

「…………反抗期もほどほどにしな」

「詩或に分かる訳?」

「何」

「家族に愛されている詩或に」






思わず言ってしまった

分かってる

詩或は悪くない

ただ羨ましくて……






パンッ





「いっ…………」


「甘えた考えね」

「は?」





右頬をビンタされた




「あんたは逃げてるだけ」

「ちが…………」

「それなら前からぶつかりなさい」

「…………詩或」

「何よ」

「傍に居て」

「うん」

「ごめん…………」






詩或は何も答えず






「ご飯食べよう。これからもずっと。一緒に」





そう言ってくれた






また泣きそうになった


詩或は俺の味方でいてくれるんだ