「なんすか…………今の」
「キス」
「いや!!そうじゃなくて!!」
「一度しか言わないから」
「は!?」
「…………き」
小さすぎてよく聞こえなかったが
確かに今…………
「もう1回言って!!」
「一度しか言わないって言っただろうが」
好き
そう言った
詩或が俺を好き……
嬉しすぎて
「吐きそう」
「何でよ」
ヤバい
泣きそうだ
詩或は凄いな
こんなにも汚い俺を光へと導き
愛を教えてくれる
どろどろした心が洗われるようだ
「詩或好き。好き過ぎて食べたい」
「キモい」
「そんな詩或も可愛い!!」
「馬鹿じゃないの?」